往診センターの価値とは?
往診センターの西田主任が今月から、京都府看護協会の1 stレベル研修に参加しているのだが、その研修で「なぜ自施設に紹介がきているのか理由を考えなさい」という課題が出されたとのことで、LINEグループで、往診センターの役席メンバーに問いを投げ掛けてきた。国友師長、小坂事務次長、置村主任皆真面目なものですぐに返事をしてきた。皆の返答は申し合わせたかのように似た内容であった。 バッグベッドがあること、精神科を含め各科専門医が訪問していること、緩和ケア病棟があること、24時間365日臨時往診を含めてしっかりと対応していること、多職種連携をスタッフみんなが大切にしていること、患者さんや連携各サービスと同じ目線で向き合っていること、接遇に力を入れていること、社会的弱者へもしっかりと対応していることなどであった。これらがまさに我々が患者さん、連携事業所、紹介元医療機関に提供している価値なのだろうと思う。今後これらの価値にさらに磨きをかけて、患者さんに対しては「困って電話しても、いつでも優しく対応してくれる」、連携事業所に対しては「困って相談したら、親身になって一緒に考えてくれる」、紹介元医療機関に対しては「いつも迅速丁寧に感謝の気持ちをもって受けてくれる」よう、みんなで力をあわせて頑張っていきたいと思う。
往診センター所長
明けましておめでとうござます。
国民の健康に莫大な予算をつぎ込まれたり、健康関連のテレビ番組や健康関連商品を目にする機会が増えてきて、知らず知らずのうちにあたかも健康でいることが目標かのように思えてきますが、健康はあくまでその人が幸せになるための手段の一つに過ぎません。また健康以外にも、人が幸せになることに地域や社会との繋がりや生きがいや役割なども欠くことはできません。
われわれは単に患者さんが健康で過ごせることを目標とするのではなく、健康の先の、患者さんの「こういう風に暮らしていきたい」「こういう風に生きていきたい」という想いや希望を理解し、それを共有しながら診療していきたいと思います。また単に患者さんの健康を支える医療者として関わるのではなく、この地域で一緒に暮らすひとりの人間として関わっていきたいと思います。
日々忙しくとも、地域のたくさんの患者さんや、連携機関の皆様からいただいている信頼に感謝の気持ちを持ちつつ、本年も頑張って参りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年元旦
京都民医連あすかい病院
往診センター長
上林 孝豊