京都民医連あすかい病院 往診センターのブログ

京都民医連あすかい病院の訪問診療を担う、往診センターのブログです。

第4回在宅サポートカフェ 「看取り介護を考える」を振り返る

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唯一解はない。答えはみんなでの話し合いのなかにある。

 

毎年、在宅療養支援者を応援する内容の勉強会を開催しているが、今回は居宅や施設で看取りをがんばっておられる介護職の皆様を応援する目的で「看取り介護」のお話をさせていただいた。内容を簡単にお伝えしたいと思う。

 

はじめに利用者さんと関わりだしてから看取りまでの流れ(開始期-安定期-看取り期(前期、中期、後期)-死亡)と、各時期に於いてどのような症状や生活動作の変化が見られるかをお伝えした。また各時期における医療職と介護職の役割をお話しした。

次いで「看取り介護」と「普段の介護」の違いをお話しした。具体的には普段より時間を掛けての丁寧なケアが必要になること、「がんばる」からのギアチェンジが必要になってくることをお話しした。

最後に医療との連携のコツを3つお伝えした。ひとつ目に各時期において見られる症状や徴候を押さえることの大切さをお話しした。ふたつ目に医療への連絡にさしてどのような状態でどのように報告すれば良いのかを話した。みっつ目に症状や徴候を報告するだけではなく専門の介護職として自らどのような対応が出来るかを学ぶことの大切さをお伝えした。

 

今回、オンライン開催ながら60名以上の地域の医療介護職の皆様が参加してくださった。在宅療養支援者を応戦するつもりが、かえってこちらが元気をいただいた。本当に有り難うございました。

 

所長 K